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2014年06月14日

報道がまともになってきたかな


国内での絶滅危惧種指定のときは、蒲焼きの視点に立った不真面目な報道が多かったですが

今回の国際的な絶滅危惧種指定では、そうした不真面目な報道が少ないみたいですね。

これで国民の意識が少しは変わるといいですね。

ぶんや



これは朝日デジタル

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朝日デジタル 2014年6月13日05時29分

「年数回のぜいたくが…」 ニホンウナギが絶滅危惧種に




 日本人の食文化に定着しているニホンウナギが絶滅の瀬戸際に追い込まれている。国際自然保護連合(IUCN)は、12日に発表した「レッドリスト」の最新版で、絶滅危惧種として掲載した。保護を求める声は世界的に強まりそうだ。

 IUCNが科学的に確かめたところ、3世代(30年間)の個体数減少が50%以上という基準などにあてはまったことから判定した。原因としては、乱獲や生息地の環境悪化、海の回遊ルートの障害、海流変化などを指摘した。

 評価に携わった中央大の海部健三助教(保全生態学)は「もっと早く掲載されてもおかしくなかった。保全しなければいけない、という方向につながっていくことを望む」と話した。

 IUCNレッドリストは、「絶滅」から「軽度懸念」「情報不足」まで8段階に分類している。そのうち「絶滅危惧」は3段階あり、ニホンウナギは中間の「絶滅危惧1B類」とされた。全体の中では、上から4段階目。「近い将来、野生での絶滅の危険性が高い」という分類だ。

 ウナギ類は今回、再評価を含めて12種がリストに並び、うち3種が絶滅危惧種となった。

 ニホンウナギは、養殖ウナギもすべて天然の稚魚から育てられている。太平洋のマリアナ海溝近くで産卵し、稚魚が黒潮に乗って日本や中国、韓国、台湾付近へやってくる。稚魚や親ウナギの漁獲量は、黒潮の流れによって年ごとの変動はあるものの、長期的には激減している。

 絶滅危惧種とされても、輸出入や食べることの禁止には直接結びつかない。ただ、危機にある種だと広く認められるため、野生生物の国際取引に関するワシントン条約で規制対象になる可能性が高まる。将来的に稚魚やかば焼きの輸入が制限される事態も予想される。

■世界の7割、日本人の胃袋へ

 世界のウナギの7割は日本人の胃袋に収まっていると言われる。1990年代から日本で大量に消費されたヨーロッパウナギは6年前に絶滅危惧種とされ、ニホンウナギが続いた。資源を回復させる試みは始まったばかりだ。

 ウナギ稚魚の国内漁獲量は半世紀前は年200トン以上あったが、2012年までの3年間、年3~6トンと過去最低水準が続き、13年はさらに減少。今年は5年ぶりに回復しているが「過去に比べると低水準で引き続き右肩下がりで減少している」(水産庁)という。
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これは毎日

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ニホンウナギ:国際自然保護連合が絶滅危惧種に指定

 政府機関や科学者らで作る「国際自然保護連合」(IUCN、本部・スイス)は12日、絶滅の恐れがある生き物を掲載する最新のレッドリストを公表し、日本人の食生活になじみが深いニホンウナギを絶滅危惧種に指定した。漁獲禁止などの法的拘束力はないが、今後、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の保護対象となる可能性がある。

 IUCNはウナギ類8種を新たに評価。ニホンウナギを「個体数は30年間で少なくとも50%以上減った」として絶滅危惧種のうち2番目にリスクの高い「絶滅危惧1B類」に分類した。

 危機をもたらした要因として、生息地の損失▽乱獲▽回遊ルートの障害と汚染▽海流変化−−を列挙。ニホンウナギの減少が、東南アジアを原産地とするビカーラウナギなど異種のウナギの取引増加を招いているとし、ビカーラウナギも準絶滅危惧種に指定した。

 農林水産省によると、国内の養殖用の稚魚(シラスウナギ)の漁獲量は1963年の232トンをピークに2012年はわずか3トンまで落ち込んだ。天然ウナギの漁獲量も61年の3387トンに比べ12年は165トン。激減した国産シラスウナギを補うため、近年は約半数を中国などからの輸入に頼っている。

 環境省は昨年2月、ニホンウナギを「近い将来に野生での絶滅の危険性が高い」とする絶滅危惧1B類に指定したが、今回の指定によって世界から保全を求める声が高まることは必至だ。また、レッドリストはワシントン条約の保護対象を決める科学的根拠となるため、16年に開かれる同条約会合で、輸出国の許可を義務づけるなどの新たな規制が検討される可能性がある。

 評価した専門家グループのマシュー・ゴロック委員長は発表文で「ニホンウナギの状況は非常に懸念される。ウナギ類の保全に向けて優先的に取り組まなければならない」と指摘した。

 レッドリストには、キツネザル類の94%や温帯に分布するランの仲間「アツモリソウ属」の80%なども絶滅危惧種として掲載された。生息状況を調べた7万3686種の30%に当たる2万2103種が絶滅危惧種となった。【阿部周一】
 ◇ニホンウナギ

 世界で19種いるウナギの一種。日本や朝鮮半島南部、中国など東アジアの温帯・亜熱帯地域に広く分布する。産卵場はマリアナ諸島沖で、ふ化した子魚は北赤道海流、黒潮に乗って回遊するうちに稚魚「シラスウナギ」となり、さらに河川をさかのぼって成魚になる。産卵期に再び海に出る。
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Posted by うな研管理人 at 09:13普通の報道

2014年06月14日

「厳しい時代来るかも」

産経ニュース
2014.6.12 12:17

「厳しい時代来るかも」 養殖産地の愛知、静岡


 国際自然保護連合(IUCN)が12日、レッドリストでニホンウナギを絶滅危惧種に分類したことに、ウナギ産地として知られる愛知、静岡両県の関係者から影響を懸念する声が相次いだ。昨年の養殖ウナギ生産量が3140トンと鹿児島県に続き全国2位の愛知県。同県養鰻漁業者協会の鵜殿健治会長(66)は「残念だが評価は法的な拘束力がないので、現段階では影響はないと思う」と冷静に受けとめる一方、「消費者はもちろん、業者にとっても厳しい時代が来るかもしれない」と危機感を口にした。

 ウナギを使った名古屋名物ひつまぶしの老舗「錦三丁目いば昇」(名古屋市中区)の店主、木村知正さん(72)は「ある程度は規制の議論が高まっても仕方がない。日本には中国産が大量に出回っているが、安く買える状況は変わらざるを得ない」と語った。

 静岡県は養殖ウナギの生産量が全国4位。静岡うなぎ漁業協同組合の総務部長工藤裕和さん(42)は「このままだとウナギが食べられなくなる」と懸念を示した。
  

Posted by うな研管理人 at 09:04普通の報道

2014年06月14日

ワシントン条約では?


読売オンライン 2014年06月12日 12時59分


 国際自然保護連合(IUCN)は12日、野生生物が絶滅する恐れの程度を評価した「レッドリスト」で、不漁が続くニホンウナギを絶滅危惧種に指定したと発表した。

 レッドリストに法的拘束力はなく、直ちに捕獲や消費が制限されることはないが、今後、国際取引の規制につながれば、日本の食卓に影響が出る可能性がある。

 IUCNのレッドリストは世界で最も権威があるとされ、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約で対象種を検討する際の重要な判断材料になる。次回の締約国会議は2016年。林農相は12日、報道陣に「資源管理を加速させたい」と語った。




 ニホンウナギの評価は、3ランクある絶滅危惧種で2番目に深刻度が高い「絶滅危惧1B類」。一つの生物が最近3世代で50%以上減少したと推定されるケースで、「近い将来に野生で絶滅する危険性が高い」ことを示す。IUCNは漁獲量データや生態に関する最新の研究結果に基づき、これに該当すると判断した。  

Posted by うな研管理人 at 09:00普通の報道

2014年06月12日

ニホンウナギが国際版レッドリストに



ニホンウナギが、やはり
国際的にも絶滅危惧種に指定されました。

日本国民は、このことを、きちんと認識しなければなりません。


ぶんや

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ニホンウナギを絶滅危惧種に指定 
国際版レッドリスト


朝日新聞デジタル 6月12日(木)9時25分配信

 国際自然保護連合(IUCN、本部スイス)は12日、絶滅の危機にある生物の情報を載せた「レッドリスト」の最新版を発表し、ニホンウナギを絶滅危惧種 に指定した。環境省がまとめる日本版では昨年指定されており、今回で、国際的にも保護が必要な種と認定されたことになる。



国際自然保護連合(IUCN)レッドリストの分類




 IUCNレッドリストは、生物の生息状況や個体数減少の原因などを科学的に検証したうえで、「絶滅」から「軽度懸念」「情報不足」まで8段階に分類して いる。そのうち「絶滅危惧」は3段階あり、ニホンウナギは中間の「絶滅危惧1B類」とされた。危機がより強い1A類ほどではないが、「近い将来、野生での 絶滅の危険性が高い」という分類だ。



 ニホンウナギは、太平洋のマリアナ海溝近くで産卵し、稚魚が黒潮に沿って日本や中国、韓国、台湾付近へやってくる。稚魚や親ウナギの漁獲量は、黒潮の流 れによって年ごとの変動はあるものの、長期的には激減している。半世紀あまり前は、稚魚の漁獲量は年200トン以上あったが、2012年は3トン、11年 は5トン、10年は6トンだった。天然の親ウナギも1978年まで年2千~3千トン台の漁獲があったが、2012年は165トン。IUCNは、乱獲や生息 地の環境悪化、海の回遊ルートの障害、汚染、海流変化などを判断の理由として挙げた。



 絶滅危惧種とされても、輸出入や食べることの禁止には直接結びつかない。ただ、危機にある種だと広く認められるため、野生生物の国際取引に関するワシントン条約で規制対象になる可能性が高まる。将来的に稚魚やかば焼きの輸入が制限される可能性もある。(神田明美)
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Posted by うな研管理人 at 16:53普通の報道